世間は祝日、なんなら盆の連休の只中だが、休日出勤の1日だった。休日出勤といっても特に変わったことをするわけではない。休日でもやらないといけない作業があり、そのチェック要員として待機するだけなので、基本的には平日の仕事をそのまま進めている。
私はフリーランスのシステムエンジニアである。しかし、成果物ではなく作業時間を売っているので、普通に9時~17時半で勤務している。仕事内容は上流工程から下流工程までまんべんなく。
システム開発ではこの「上流」「下流」のような言い方をすることがある。要件定義、設計、実装、テスト、というような順番で進め、前の工程に戻らない開発の手法を「ウォーターフォール(滝)」と呼ぶので、最初の方の作業を上流、あとの方の作業を下流と言い習わす。ちなみにこのようにガッチリ決めて戻らないやり方に対し、要件定義~テストを細かく何度も行うのがアジャイル方式と呼ぶ。らしい。私はアジャイルでの開発経験がないので、どんなものなのか、微妙に想像がついていない。
ウォーターフォールというのは、一度決まった仕様は変わらないことを前提に作業を進める、とも言える。まあそんなことは現実にはほぼない。絶ッ対にあとから仕様をひっくり返す顧客が居るし、それを跳ね除ける気概と権力のあるプロジェクトリーダーはほぼいない。
そんなわけで今のプロジェクトでもしっかり下流から上流に遡ったり、知らん上流が増えたり、している。これが小規模な開発ならまだ全体像を全員が掴んで動けるのでいいのだが、結構デカい案件のためにとっ散らかっているというのが正直な印象。
ツギハギのように作り変えられた可哀想な設計を元に実装を進めていたのだが、どうにもおかしい部分が多く、よくよく確認してみたら設計自体が破綻していた。ので、それを直し、「これでええやんな!?」と連絡を投げつけたりして休日出勤が過ぎていった。
それこそ、創作とか、一人でやるプロジェクトであれば全然ウォーターフォールである必要はない。だがもし、複数人で、それなりに期日があって……という計画であれば、ウォーターフォールもおすすめではある。だがそのときは、決して、川の流れに逆らって泳ぐようなことはしないでほしい。疲れるし、大変なので、新しく川を作るほうがまだマシである。

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